

京都で長年、地域に根ざした調剤薬局を営んできた経営者の方々から、
「もう体力が続かない」「家族に継ぐ意思がない」といった声を聞く機会が増えています。
患者さんや医師との信頼関係があるからこそ、
簡単に“廃業”という言葉を口にできない──
その葛藤は、誰にも言えないほど深いものです。
薬局を閉めるという決断には、数字では測れない苦しさがあります。
長年一緒に働いてきた従業員、信頼してくれた患者さん、
そして処方箋を出してくれた医師。
そのつながりを自ら手放すのは、誰にとってもつらいことです。
廃業の手続きはきちんとできます。
けれど、心の整理までは誰も代わってくれません。
近年、京都でも調剤薬局のM&A(事業承継)が少しずつ増えています。
それは「売る」ためではなく、大切に守ってきた場所を残すための手段です。
店舗・従業員・患者との関係をそのまま保ちながら、
新しい経営者にバトンを渡すことができます。
実際、譲渡後も同じスタッフがそのまま勤務し、
地域の患者さんが何事もなかったように来店を続けている薬局もあります。
それは、経営者の“誠実な引き継ぎ”があったからこそ実現したことです。
京都府内でのM&Aでは、買い手の多くが「地域医療を支えたい」という想いを持っています。
近隣で複数店舗を運営する法人が、人材確保やエリア拡大のために引き継ぐケース。
現場をよく理解しており、従業員をそのまま受け入れる体制が整っています。
医療と薬局の連携を強化するために承継を行うケース。
患者支援を一体化させる狙いがあり、地域医療の安定にもつながります。
介護・ドラッグストアなどが医療分野に広げたい場合。
現場の経験を尊重し、既存スタッフの雇用を守る姿勢を大切にしています。
調剤薬局の価値は、立地や売上だけで決まりません。
地域に根ざした信頼関係と、そこに働く人の安定感こそが本当の強みです。
こうした“日常の積み重ね”こそが、譲り受ける側にとって最大の安心材料です。
M&Aが進む中で最も大切なのは、従業員への伝え方です。
不安を与えないためにも、告知は最終契約が正式に結ばれてからが理想です。
契約が確定した後、経営者本人の言葉で、
「雇用は続く」「待遇は変わらない」「患者さんへの影響はない」
──この三点を静かに伝えてください。
従業員は、社長が最後まで誠実に動いたことを知るだけで安心します。
引き継ぎとは、“人を守る約束”そのものです。
薬局を誰かに託すというのは、勇気のいる決断です。
けれど、地域の患者や従業員の未来を思えば、
それは責任ある優しさでもあります。
M&Aは事業を終わらせるためのものではなく、
信頼を次につなぐための手段です。
「この薬局が、これからも地域の中で続いていく」──
その想いを大切にすれば、きっと正しい道が見えてきます。
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