
学術都市であり、多くの伝統産業や観光業を抱える京都。大学の紀要から、和菓子のパッケージ、観光パンフレットまで、京都の印刷業は地域の文化と経済を「伝える」役割を担ってきました。
しかし現在、印刷業界は「ペーパーレス化」による市場縮小と、「用紙・電気代の高騰」による利益圧迫という二重苦に直面しています。加えて、数千万円〜数億円するオフセット輪転機やオンデマンド機の更新時期を迎え、単独での設備投資が困難な「売り手」と、稼働率向上と特殊加工技術の獲得(パッケージやUV印刷など)を狙う「買い手」の間で、M&A(事業譲渡・株式譲渡)による業界再編が加速しています。
ここで大きな壁となるのが、巨大な印刷設備の資産価値評価や、工場特有の環境リスク(溶剤・騒音)を精査するための専門家経費です。このコスト負担を劇的に低減し、技術と顧客基盤を次代へ繋ぐ切り札が、国の「事業承継・M&A補助金(専門家活用型)」です。本記事では、認定支援機関である私が、売り手・買い手それぞれが最大600万円の補助金受給を実現するための実務的な要諦を詳説します。
【印刷業向けM&A補助金活用の核心】
印刷業のM&Aは、典型的な「装置産業」のM&Aであり、機械設備の評価と環境リスクの精査が成否を分けます。専門家によるデューデリジェンス(詳細調査)なしに進めると、以下のリスクが買収後に致命傷となります。
帳簿上は減価償却が終わっている古いオフセット印刷機でも、海外輸出向けに価値がある場合もあれば、逆に廃棄費用(産廃処理)が数百万かかる場合もあります。また、CTP(刷版)や製本機のメンテナンス状況など、設備の「稼ぐ力」を正しく評価するための機械鑑定費用は、補助金でカバーすべき重要な経費です。
長年稼働している印刷工場では、インクや洗浄液(有機溶剤)による土壌汚染リスクや、周辺住民との騒音・振動トラブルのリスクが潜んでいます。M&A後に土壌汚染が発覚すれば、浄化費用は莫大です。環境デューデリジェンスを省略することは経営上の自殺行為であり、この調査費用こそ補助金を活用すべきです。
補助金の審査員は、国が支援することで「斜陽産業と言われる印刷業がどう脱皮・再生するか」という視点で計画書を採点しています。認定支援機関として私が助言する、印刷業特有の加点ポイントは以下の3点です。
単なる印刷請負から脱却し、「買い手が持つWeb制作やデジタルマーケティングのノウハウを、売り手の顧客リスト(大学や老舗企業)に提案し、紙媒体とAR・Webを連動させたクロスアプローチを行う」といった、付加価値向上のストーリーを提示します。
ペーパーレスの影響を受けにくい「パッケージ(包装)」や「シール・ラベル」分野への進出を掲げます。特に京都の土産物需要と絡め、「地場産品のブランド価値を高める高品質パッケージの製造拠点を維持・強化する」というロジックは強力です。
M&Aによる工場の統廃合(拠点の集約)や、不採算設備の廃棄、そして高効率な最新鋭機への入れ替え計画を具体的に示し、固定費削減による損益分岐点の引き下げ効果を数値で証明します。
「採択通知」はゴールではありません。補助金の実務で最も難易度が高いのは、その後の「実績報告」です。印刷業のM&Aでは、大型機械の移設工事や、リース契約の解除・再契約が複雑に絡み合い、経費の支払いや検収のタイミングが公募要領からズレやすい傾向にあります。
特に「設備の所有権移転」と「工場の賃貸借契約」の日付の整合性は厳しく見られます。私は認定支援機関として、**「補助金の入金」という最終成果から逆算した工程管理**を助言し、受給漏れを徹底的に防ぎます。
代表の吾郷は、国に登録された認定経営革新等支援機関です。公的な専門家として、以下の視点から皆様の事業承継をバックアップします。
当事務所の支援方針
仲介手数料や設備・環境デューデリジェンス費用で総額600万円(税抜)の経費が発生する場合の想定です。
※公募回や申請枠の要件により、補助率や上限額は異なります。申請前に最新の公募要領を確認する必要があります。
代表の吾郷が、認定支援機関としての知見を活かし、貴社の「事業承継・M&A補助金」採択に向けた具体的な計画策定を個別アドバイスいたします。
https://tsunagupartners.com/contact.php" style="background-color: #ffc107; color: #000; padding: 15px 30px; text-decoration: none; font-weight: bold; border-radius: 50px; font-size: 1.2em; display: inline-block;">認定支援機関に無料で相談する
※完全秘密厳守。設備の評価や環境リスクに関する懸念もご相談ください。
あわせて読みたい関連記事