

京都でもネット通販(EC)事業を営む中小企業が増えています。
伝統産業のオンライン化や地域発ブランドの台頭により、EC販売は地域経済の一角を担う存在になりました。
しかしその一方で、運営を支えてきた経営者の高齢化や人材不足が進み、後継者不在という課題が深刻化しています。
EC事業は、リアル店舗と異なり「事業ノウハウ」や「顧客基盤」をデータとして承継できるため、
M&Aによる事業引継ぎが他業種よりも進めやすい分野です。
この記事では、水平統合(同業による拡大)と垂直統合(サプライチェーン内の一体化)という2つの切り口から、
EC事業の買い手像と経営者が備えるべき実務ポイントを整理します。
この記事でわかること
・EC事業M&Aが進む背景と市場動向
・水平統合/垂直統合それぞれの買い手タイプ
・買い手が注目する評価ポイントと準備の方向性
民間調査によると、国内のBtoC-EC市場は2023年時点で22兆円超と拡大を続けています。
一方で、広告費や物流費の上昇、SNS運用コストの増加などから、中小ECの利益率は年々低下傾向にあります。
このような状況下で、運営体制や販売ノウハウが整った事業は買い手にとって魅力的な投資対象となっています。
市場の実務感覚としては、営業利益の2〜3年分程度を目安に評価されるケースが多いとされ、
黒字で安定的に運営できている事業であれば、年商規模に関わらず買い手が見つかる可能性があります。
水平統合とは、同業種間で事業を統合し、シェア拡大やブランド補完を狙う動きです。
EC業界では特に次のような事例が見られます。
京都でも、和雑貨や食品、コスメ分野などで横展開によるシナジー型買収が増えています。
水平統合を狙う買い手が注目するポイントは次の3点です。
これらはいずれも財務諸表では把握できない「ソフトな経営資産」であり、
EC事業ならではの評価要素といえます。
垂直統合とは、サプライチェーンの前後を取り込む形で事業を一体化させる動きです。
近年は、次のような統合型M&Aが増えています。
このタイプの買い手が評価するのは、「仕組み」と「データ」です。
在庫管理・顧客対応・外注コントロールなど、オペレーションの再現性が高いほど、事業の価値は上がります。
京都のように製造業が根付いた地域では、“モノづくり企業が販路を買う”という流れが今後さらに広がると見られます。
これらは単に「売上」ではなく、再現可能な仕組みとして評価されます。
特に属人化が強い場合、引継ぎリスクが高まり評価が下がるため、マニュアル整備と可視化が欠かせません。
どの層に、どの媒体で、どの単価で販売しているか。
この構造を説明できる状態にしておくと、買い手が「自社との相性」を明確に判断できます。
受注・出荷・問い合わせ対応など、担当者ごとの工程を標準化しておくこと。
業務が属人化しているとM&A後の引継ぎコストが高まり、評価が下がる傾向があります。
EC業界は成長市場でありながら、すでに競争は激化しています。
売上が安定している今こそが検討のタイミングです。
事業が縮小してからでは、評価が半減してしまいます。
EC事業のM&Aは、単なるサイト売却ではなく、顧客基盤・仕組み等の経営資産を次世代へつなぐ手段です。
京都のように独自のブランドが多い地域では、水平統合と垂直統合の両方向で承継の動きが加速しています。
事業の魅力があるうちにM&Aを検討してみる。
M&Aによって、ブランドと雇用を次世代に引き継ぐことができるのです。
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