

2025年、京都府内の介護事業では廃業・統合・M&Aの動きがさらに加速しています。
介護報酬改定への対応、人材確保の難しさ、経営者の高齢化──。
これらの課題が重なり、経営を続けるか、廃業か、それとも誰かに譲るか、という判断を迫られる場面が増えています。
一方で、M&Aを活用して事業を承継し、職員や利用者を守りながら円満に経営を引き継いだ例も増えています。
本稿では、最新の統計データを踏まえながら、京都の介護事業経営者が押さえておくべき廃業とM&Aの違いを整理します。
この記事でわかること
・2025年の京都における介護事業の現状と廃業動向
・M&Aを活用した円滑な承継の仕組み
・経営者が判断すべき現実的なポイント
厚生労働省の統計によると、全国の介護事業所数は微増している一方、京都府内では通所介護(デイサービス)・訪問介護ともに廃業件数が増加傾向です。
2024年度、京都府で廃止届を提出した介護事業所は前年より約14%増。
理由の多くは「人手不足」「採算割れ」「経営者の高齢化」とされています。 ([kyoto.pref.jp](https://www.pref.kyoto.jp/kaigo/?utm_source=chatgpt.com))
一方で、帝国データバンクの調査(2025年1月発表)によれば、
京都府の「休廃業・解散」件数は前年同期比20.19%増の905件に達し、
この中でも介護・福祉分野の比率が最も高いとされています。 ([tdb.co.jp](https://www.tdb.co.jp/report/economic/20241205-succession2024-kyoto/?utm_source=chatgpt.com))
つまり、介護事業は地域に不可欠であるにもかかわらず、
経営の継続が難しくなっている現実が数字で表れています。
介護事業の「廃業」は、単に施設を閉めるだけではありません。
利用者・家族・職員・行政のすべてに関係する手続きが必要です。
これらをすべて自力で行うのは容易ではなく、
特に利用者対応の負担は大きいです。
また、廃業に伴い退職金・清算費用等が発生するため、
多くの場合で数十万〜数百万円規模の支出を伴います。
つまり、廃業は「出口戦略」ではあっても、思っていたより労力が大きい選択です。
一方、M&Aによる事業承継は、
施設・職員・利用者・許認可をそのまま引き継げる方法です。
介護業界のM&A件数は全国的に増加しており、京都でも2024年〜2025年にかけて
訪問介護・デイサービス・グループホーム・有料老人ホームなどで具体的な成約事例が出ています。
買い手企業は以下のような目的で参入します:
譲渡価格の相場は、規模や稼働率にもよりますが、
小規模デイサービスで数百万円〜1,000万円前後が一般的です。
| 項目 | 廃業 | M&A |
|---|---|---|
| 目的 | 事業の終了・整理 | 事業の継続・承継 |
| 従業員 | 解雇・退職 | 雇用継続 |
| 利用者 | 他事業所へ転所 | サービス継続が可能 |
| 経営者の収益 | 清算費用が発生 | 譲渡対価を得られる |
| 期間 | 約2〜3か月 | 約3〜6か月 |
| 行政手続き | 廃止届提出・精算 | 指定維持・変更届対応 |
廃業とM&Aでは全く違う結果となります。
特に介護業では、職員・利用者・地域の信頼が事業価値の中心にあるため、
閉じるよりも、引き継ぐ方が周囲の負担を減らせるケースが多いです。
当然ながら、介護事業は「指定」が有効な状態でないとM&Aは成立しません。
廃止届を出してからでは遅いため、廃業を決める前に専門家に相談を。
買い手が最も重視するのは「施設(現場)が継続できるか」です。
離職率やシフト体制、勤続年数などを整理しておくことが評価を高めます。
当社含めM&A仲介業者が多数あります。
相談時期が早いほど、条件交渉や候補選定が有利に進みます。
京都の介護事業経営者に求められているのは「引き際」ではなく「引き継ぎ」の判断です。
廃業を選ぶ前に、M&Aというもう一つの道を整理してみてください。
事業が動いているうちに相談することで、利用者・職員・地域の関係を保ちながら、
経営者自身の出口も整えることができます。
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