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相談事例

2026年01月21日

京都の内装仕上工事業の経営者が知っておくべき、小規模M&Aの売却価格の決め方と相場

京都府内で内装仕上工事業(クロス、床、ボード、軽天等)を営む経営者様にとって、後継者不在による出口戦略は、単なる廃業か継続かという二択ではありません。長年築いた「元請けとの信頼」「職人ネットワーク」を正当な対価として受け取る「小規模M&A」の活用法を、実務的なロジックで解説します。




【スマホで30秒:この記事の結論】



  • 売却相場:「時価純資産 + 利益の2〜5年分」が基本。

  • 評価の鍵:受注残(バックログ)の量、職人の若さ、建設業許可の有無。

  • 廃業との差:内装業は設備が少ない分、M&Aの方が手残りが数千万単位で多くなる傾向。




1. 内装仕上工事業の企業価値を算出する「実務ロジック」



内装業界のM&A査定において、最も標準的に用いられるのが「年倍法(時価純資産+営業権)」です。しかし、算出の過程には他業種にはない特有の精査プロセスが存在します。




(時価純資産) + (修正EBITDA × 2〜5年)




① 時価純資産の特定と「売掛金」の精査


内装業は大規模な機械設備が少ないため、資産の大部分は現預金、車両(ハイエース等)、そして「売掛金」で構成されます。私が査定を行う際は、建設業界特有の長い支払いサイトを踏まえ、入金遅延の有無や元請けの与信を精査し、確実に現金化できる資産を確定させます。棚卸資産としてのクロスや床材については、型落ち等のリスクを鑑み、一定の評価減を適用して時価を算出します。



② 修正EBITDA(実質的な収益力)の特定


オーナー自らが現場監督や職長を兼ねている場合、役員報酬や節税経費を除外した「事業そのものが生むキャッシュフロー」を可視化します。内装業は外注費率が高いため、利益率の変動要因を分析し、買い手が引き継いだ後の収益維持可能性を数値化することが、営業権の倍率(年数)を高める鍵となります。



2. 譲渡価格を最大化する「利益修正」の具体的項目



決算書の数字をそのまま使うのではなく、以下の項目を正しく修正することで、実質的な価値を適正に評価します。これにより、一見利益が出ていない店舗でも高値での売却が可能になります。




  1. 役員報酬の適正化:オーナーへの報酬が店長クラスの市場相場を上回っている場合、その差額を利益に足し戻します。

  2. 私的経費の分離:経営者個人の車両関係費、保険料、交際費、あるいは個人的な道具の購入費用などを事業利益に還流させます。

  3. 非経常的費用の除外:倉庫の移転費用や、過去の現場での不測の損失処理など、将来発生しない一時的なコストを排除し、経常的な利益を算出します。



3. 京都の内装業ならではの「プラス査定ポイント」



買い手企業が「高くても買いたい」と判断する、京都の小規模店特有の資産を深掘りします。





4. 実務上の最重要課題:建設業許可と労務リスク



内装業のM&Aにおいて、許可の扱いはスキームによって異なります。これを誤ると譲渡後に無許可営業となるリスクがあります。





5. 具体的シミュレーション:京都市内の内装業者(売上8,000万円)




【算出シミュレーション】



  • 時価純資産:1,500万円(現預金、車両、回収可能な売掛金)

  • 修正後の実質利益:700万円(オーナー報酬、専従者給与等の調整後)

  • 評価倍率:3.0倍(若手職人の在籍と有力元請けとのパイプを評価)

  • 営業権:2,100万円




想定譲渡価格:3,600万円




廃業を選んだ場合、現場の原状回復や資材処分、さらには従業員の解雇トラブルなどで、手残りは1,000万円を切るケースも少なくありません。M&Aによる事業譲渡は、これまでの実績を最大限に現金化し、職人の雇用を守る唯一の合理的な選択肢です。







京都の内装仕上工事業オーナー様への実務相談


在庫や車両の評価から、受注残・人材の価値数値化まで、貴社の「本当の価値」をロジカルに算出します。廃業を決める前に、まずは現在の市場価値を確認してください。



  • 適正価値の算出:受注残と人材を考慮した、現実的な譲渡価格の提示。

  • 秘密保持の徹底:元請けやスタッフに知られることなく、匿名での売却可能性調査。

  • 最適な出口戦略:手残り額を最大化するための税務・法務シミュレーション。


https://tsunagupartners.com/contact.php





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