相談事例
2025年11月07日
後継者不在の京都の整骨院経営者が理解すべき、M&Aで想定される買い手候補
“地域の健康を支えてきた”──京都の整骨院が直面する後継者不在の現実
京都府内では、整骨院・鍼灸院・整体院などの治療院が多数ありますが、近年「後継者がいない」という相談が増えています。
「技術を継ぐ人が見つからない」「スタッフはいるが経営を任せられない」「閉院するしかないのか」と悩む院長も少なくありません。
そんな中で注目されているのが、
M&A(事業の譲渡・承継)です。
これは“経営権の引き継ぎ”を通じて、患者・スタッフ・地域医療の関係をそのまま残す方法。
特に京都では、信頼関係を重んじる地域特性もあり、静かな形での承継が増えつつあります。
【この記事でわかること】
・京都の整骨院でM&Aが増えている背景
・想定される買い手候補3タイプ
・患者・スタッフを守りながら承継するポイント
なぜ整骨院・治療院でもM&Aが活用されているのか
整骨院業界では、独立開業が容易な一方で、
個人経営ゆえの「引き継ぎ難」が課題です。
院長の引退や体調不安をきっかけに閉院するケースも多く、「技術や信用が途切れてしまう」ことを惜しむ声が上がっています。
一方、買い手側から見ると、
既存患者・スタッフ・設備を引き継げる点に大きなメリットがあります。
新規開業ではゼロから集客が必要ですが、既存院の譲渡なら初月から安定収益が見込めるため、投資回収が早いのです。
京都では特に、
地域密着×信用に基づく経営の性質が強く、M&Aによって「お客様の継続」「雇用の維持」「地域貢献」が同時に成立するパターンが増えています。
想定される買い手候補3タイプ
① 同業の整骨院・整体グループ(水平統合)
→ 京都・大阪・滋賀など関西圏で複数院を展開する治療院グループが、店舗拡大や人材確保を目的に買収。
スタッフと患者をそのまま引き継ぎ、屋号を残して運営するケースが多く見られます。
既存ブランドを活かせるため、患者離れも起きにくいのが特徴です。
② 医療・介護・リハビリ関連企業(垂直統合)
→ 訪問看護やデイサービス事業者が、自社のリハビリ・介護領域を強化するために整骨院を承継。
「予防」「健康寿命延伸」をキーワードに、医療連携型サービスへ発展させる動きも。
地域包括ケアの一環としてのM&Aが増えています。
③ 独立希望の柔道整復師・若手施術者
→ 技術を持つが資金や顧客がない若手が、既存の院を引き継いで独立。
すでに患者・スタッフ・設備が整っているため、経営リスクを最小化できます。
「ゼロからではなく引き継ぐ」という新しい独立スタイルです。
買い手が重視するポイント
整骨院のM&Aでは、単なる数字だけでなく、
信頼関係の継続が最大の評価軸になります。
具体的には以下の点が重視されます。
- リピート率:リピート顧客の割合が高ければ高評価。
- スタッフ構成:柔道整復師や受付スタッフの定着率。
- 地域密着度:紹介・口コミ・地元企業との関係性。
- 院長の信頼:「○○先生のところ」として長年通う患者からの信用。
- 施術内容:保険・自費のバランス、リピート設計の安定性。
京都の場合、観光地よりも住宅街・地元密着エリア(例:伏見・長岡京・城陽)に位置する院ほど、
「患者継続率が高い=買い手から評価されやすい」という傾向があります。
水平統合と垂直統合──買い手の狙いを理解する
水平統合は、同業者同士が手を組むケース。
「スタッフ不足の解消」「エリア拡大」「ブランド統一」を狙って行われます。
患者や施術スタイルを尊重してくれる企業が多く、院名や雰囲気を保てるのが特徴です。
一方で
垂直統合は、異業種(介護・医療・フィットネスなど)が関連領域を取り込むケース。
健康事業全体を強化したい企業にとって、整骨院は“入口”として価値があります。
たとえば、「通所リハビリ+整骨」「フィットネス+整体」といった複合モデルも増加しています。
自院がどちらの方向に合うかを整理しておくと、最適な相手が見つかりやすくなります。
“売る”ではなく“つなぐ”という考え方を
整骨院のM&Aは、
地域の健康文化の承継です。
患者との信頼関係を守りながら、院長自身の次の人生設計を描ける選択肢でもあります。
閉院という結末を迎える前に、まずは「どのような形なら引継ぎができるか」を整理すること。
経営が安定しているうちに検討を始めることで、
より良い条件・相手企業に出会える可能性が高まります。
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