

京都の観光業を象徴する「レンタル着物」ビジネス。
修学旅行・インバウンド需要が戻るなか、店舗再開の動きも見られます。
一方で、後継者不在や人材不足により事業を手放す経営者も増えています。
この記事では、レンタル着物事業のM&Aにおける買い手の特徴を、
「水平統合」と「垂直統合」という2つの視点から整理します。
この記事でわかること
・レンタル着物事業のM&Aが増えている背景
・水平統合・垂直統合それぞれの買い手像
・京都特有の“地域ブランド価値”の活かし方
近年、レンタル着物業界では以下のような動きが進んでいます。
業界の変化
・観光需要の回復により、再投資・再編の動きが活発化
・人手不足・人件費高騰による撤退企業の増加
・オンライン予約・SNS集客などDX対応が遅れる中小店の課題顕在化
・外国人観光客の利用比率上昇(特にアジア圏)
こうした変化のなかで、単独経営では難しくなった店舗が、
M&Aによってブランドやノウハウを活かしながら存続する動きが増えています。
まず、同業種による「水平統合型M&A」です。
これは、同じレンタル着物業や観光サービス業が買収するケースを指します。
想定される買い手
・京都市内で複数店舗を展開するレンタル着物チェーン
・奈良・大阪など近隣観光地の事業者(エリア拡大狙い)
・写真館・ブライダル事業者(撮影+衣装一体化)
・インバウンド向け観光サービス企業(訪日客獲得)
水平統合の目的は、店舗ネットワークの拡充とブランド統一。
買い手は、既存店舗と同じ仕組みを他エリアへ広げ、
マーケティング・人材教育・在庫共有を効率化します。
京都特有の強み
・「八坂・祇園・嵐山」など観光回遊動線上の店舗立地
・口コミ・インスタグラムなどの集客実績
・着付けスタッフ・カメラマンなど即戦力人材の在籍
これらは他府県の事業者にとって魅力的な資産であり、
京都ブランドを活かした水平統合が増える傾向にあります。
次に、異業種がレンタル着物事業を取り込む「垂直統合型M&A」です。
こちらは、観光体験の上流・下流を握る事業者が買い手となるケースです。
想定される買い手
・ホテル・旅館(宿泊客への体験付加)
・写真スタジオ・フォトウェディング業者(衣装提供連携)
・観光施設の指定管理事業者(来場者サービス拡充)
・旅行会社・インバウンド企業(体験商品のパッケージ化)
垂直統合の狙いは、体験価値の一体化です。
着物レンタルを観光導線の中に組み込み、
「宿泊 → 着物体験 → 撮影 → 食事」といった一連の顧客体験をつくり出します。
このモデルは特に、インバウンド観光の復活によって注目度が高まっています。
着物事業単体よりも、周辺産業とのシナジーを重視したM&Aが主流になりつつあります。
① ブランド価値の可視化
SNSフォロワー数・口コミ評価・撮影件数などを数値化して整理。
売上に寄与する各種データを示すことが交渉の強みになります。
② オペレーションの標準化
着付け・予約・撮影フローをマニュアル化することで、買い手企業が引き継ぎやすくなります。
③ いつでも譲渡できる経営体制
常に売上高の向上と利益率の改善に注力し、魅力ある状態を維持すること。
買い手は“継続できる事業”を求めています。
京都のレンタル着物事業は、文化的価値と観光需要の両方を持つ希少な業種です。
廃業すれば「京都らしい体験の場」が一つ消えることになります。
一方、M&Aを活用すれば、あなたのブランドや人材が次世代に引き継がれます。
水平統合でスケールを拡大するか、
垂直統合で観光体験と一体化するか──
どちらにしても、“京都ブランドを残す経営”が今後の鍵です。
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