

飲食店を手放すとき、「居抜きで売る」と「M&Aで譲る」──この2つの方法を混同している経営者が少なくありません。
どちらも“店舗を引き継ぐ”という点では同じですが、契約の仕組みや評価される対象、そして得られる金額がまったく違います。
今回は、居抜き譲渡とM&Aの本質的な違いを整理し、どちらが経営者にとって有利なのかを解説します。
居抜き譲渡とは、店舗設備や内装をそのままの状態で新しいテナントに引き渡すことを指します。
「造作譲渡」や「居抜き売却」とも呼ばれ、主に不動産仲介会社や店舗専門サイトを通じて行われます。
つまり、居抜き譲渡は「店舗の箱」を次の人に譲るイメージです。
店舗の“魂”までは引き継がれません。
M&Aは、会社や事業そのものを譲渡する方法です。
設備だけでなく、取引先・従業員・ブランド・ノウハウ・顧客などの「営業資産」を含めて引き継ぐことができます。
特に「味を残したい」「スタッフを路頭に迷わせたくない」と考える経営者にとって、M&Aは単なる売却ではなく“次の経営者へ託す”という手段になります。
| 項目 | 居抜き譲渡 | M&A |
|---|---|---|
| 譲渡対象 | 店舗設備・内装などの有形資産 | 事業全体(顧客・従業員・ノウハウ含む) |
| 譲渡価格 | 数十万~数百万円 | 数百万円~数千万円 |
| スピード感 | 早い(1~2カ月) | やや時間がかかる(3~6カ月) |
| 手続きの複雑さ | 簡易 | やや複雑(契約・調査など) |
| ブランド・従業員 | 引継ぎ不可 | 引継ぎ可能 |
| 主な買い手 | 新規開業者・個人 | 既存企業・多店舗経営者 |
要するに、「早く閉めたいなら居抜き」「店を残したいならM&A」です。
どちらが“良い”というより、目的によって選び方が変わります。
① 金銭面で有利なのはM&A
M&Aでは「営業利益×業界倍率」で評価されるため、
黒字経営の店舗であれば、居抜きよりも高く売れる可能性が高いです。
② スピード優先なら居抜き譲渡
赤字・閉店前提のケースでは、造作譲渡で早期撤退する方が損失を最小化できます。
③ スタッフや顧客を守りたいならM&A
居抜き譲渡では従業員が解雇扱いになりますが、M&Aなら雇用をそのまま維持できる点が大きな違いです。
居抜き譲渡もM&Aも、“事業をどう終えるか”という選択肢のひとつです。
違いを理解し、「スピード」か「想いの継承」かを明確にして選ぶことが大切です。
もし迷うようであれば、契約内容や費用面を比較したうえで、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
店舗名や法人名を出さなくても構いません。
お問い合わせフォームの「お名前」欄は仮名でも大丈夫です。
ご相談後の営業行為は一切ありません。無理な営業はしません。
まずは、事業を残すための第一歩を一緒に整理してみませんか。
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