
京都府内で葬儀業を営む経営者様にとって、後継者不在による出口戦略は、長年築き上げた「地域との信頼関係」と「大切な最期を支えるノウハウ」、そして従業員の雇用を守るための極めて重要な決断です。
近年加速している「家族葬ホールへの転換」や「寺院・地域コミュニティとの独自の繋がり」を正当な対価として受け取る「小規模M&A」の最新相場と査定ロジックを解説します。
【スマホで30秒:この記事の結論】
葬儀業のM&A査定では、一般企業の計算式をベースにしつつも、他業種以上に「固定資産(ホール)」と「将来の受注予約(会員組織)」をどう収益性に反映させるかがポイントになります。
(時価純資産) + (修正EBITDA × 2〜5年)
自社保有のセレモニーホールがある場合、その不動産価値を時価で再評価します。特に京都の住宅街や駅近くなど、新規でのホール建設が困難なエリアにある物件は、買い手にとって非常に高い価値を持ちます。また、霊柩車、搬送車、保冷設備などの車両・機材も、メンテナンス状況を確認した上で、時価として純資産に加算します。
オーナー経営の場合、役員報酬の適正化はもちろんですが、葬儀業では「外注費の構造」を精査します。返礼品、仕出し、生花などの仕入れ価格が適正か、また夜間搬送を自社で行っているか外注か。オーナーが現場のディレクターを兼任している場合、その業務を代替する人材を採用した際の実質的な利益を算出します。この修正後の利益が、営業権(のれん代)算出の基礎となります。
買い手(全国展開の葬儀大手、多角化を狙う仏壇・墓石メーカー、異業種参入企業等)が、高くても買いたいと判断する資産を深掘りします。
葬儀業界のM&Aで、最終局面において減額要因となりやすいポイントを解説します。
● 時価純資産:5,000万円
(現預金、ホール不動産時価、搬送車両)
● 修正後の実質利益(EBITDA):2,000万円
(オーナー報酬調整、過度な接待交際費を修正後)
● 評価倍率:4.0倍
(強力な寺院ネットワークと高い会員数を評価)
● 営業権評価:8,000万円
譲渡想定価格:1億3,000万円
廃業を選んだ場合、ホールの解体費用や車両の安値処分に加え、これまでの会員に対する責任をどう果たすかという大きな課題が残ります。M&Aであれば、これまでの地域貢献を「営業権」として正当に現金化し、リタイア後の生活資金を最大化すると同時に、会員様へのサービス提供を継続することが可能です。業界再編が加速している今こそ、自社の価値を冷静に見極めるタイミングです。
葬儀業のM&Aを成功させるためには、買い手が「この会社の受注ルートは盤石だ」と確信できるエビデンスを揃えることが重要です。
ホールの立地価値や地域での信頼をロジカルに数値化し、貴社の「本当の価値」を引き出します。廃業を決める前に、まずは現在の市場価値を確認してください。
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