相談事例
2025年11月09日
後継者不在の京都のラーメン店オーナーが理解すべき、M&Aで想定される買い手候補
「自分の味を、誰が引き継いでくれるのか」──京都のラーメン店が抱える後継者不在問題
京都府内では人気のラーメン店は多く、地域の食文化の一部として愛されています。
しかし、店舗オーナーの高齢化が進み、
後継者が見つからないまま営業を続けている店が少なくありません。
「常連は多いけれど、後を継ぐ家族がいない」「スタッフには任せきれない」──そんな声は年々増えています。
こうした中で注目されているのが、
M&A(事業の譲渡・承継)です。
店を閉めるのではなく、味・ブランド・スタッフ・顧客基盤を“次の経営者”に承継する方法が、京都でも増えてきています。
【この記事でわかること】
・ラーメン業界で想定されるM&Aの買い手タイプ
・「水平統合」「垂直統合」それぞれの狙い
・譲渡後の店舗運営の変化と注意点
水平統合──同業による「店舗網の拡大」型M&A
まず多いのが、
ラーメン店同士の統合(水平統合)です。
これは、同じ業態の飲食企業が他店舗を取り込み、
店舗数拡大とブランド力強化を狙う動きです。
- 複数ブランドを展開するラーメンチェーンによる買収
- スープ・麺・タレの一元調達による原価低減
- 調理オペレーションの統一による人材教育の効率化
京都では、大阪・兵庫など関西圏で展開する企業が、
「京都進出」や「老舗ブランドの継承」を目的に動くケースが増えています。
味や店名を残したまま運営する例も多く、
職人やスタッフの雇用を守りつつ“第二の経営者”に託すかたちが一般的です。
垂直統合──食品製造・外食グループによる「川上・川下一体化」
もう一つの方向が、
垂直統合です。
これは、ラーメンの原材料を扱う会社や飲食グループが、
原価管理・商品開発の一体化を目的に店舗を取り込むパターンです。
想定される買い手は以下のような企業です。
① 製麺・スープ製造会社
→ 自社製品を使ったメニュー展開の場として店舗を取得。
味の再現性を高め、自社ブランドを広げる狙い。
② 食品商社・外食グループ
→ 物流網・メニュー開発・FC運営の一環として、実店舗を組み込む。
③ 地元飲食企業
→ 「地元の味」を守りつつ、事業を継続するための地域連携型M&A。
このように、
“味を守る”だけでなく“商品化する”という視点で興味を持つ企業が増えています。
スープレシピやタレの製造ノウハウは、買い手にとって非常に価値が高い資産です。
取引先と雇用を守るために
飲食店の世界もまた、人の信頼で成り立っています。
M&Aは、単に店を手放すことではなく、
味と人を次世代に承継するための手段です。
仕入れ先やスタッフ、お客様との関係を守る──それが結果として、自分の味を未来へ残すことにつながるのです。
譲渡後の店舗運営と“味”について
譲渡後の店舗では、看板やレシピを維持したまま運営されるケースが多いです。
京都では「創業者の味を残すこと」が地域ブランドとして尊重される傾向にあります。
一方で、仕入れ・販促・価格設定などの経営部分は新オーナーが最適化するため、
経営者本人が一定期間サポートする契約を結ぶことも一般的です。
「味を守りながら、経営をバトンタッチする」──これが京都のラーメン店M&Aの特徴です。
“売る”ではなく“承継する”という発想を
M&Aは、店を手放すことではなく、
お客様・スタッフ・味を残すための手段です。
閉店してしまえば、これまで築いた信頼も消えてしまいます。
しかし、M&Aを通じて事業を引き継げば、
暖簾(のれん)と味が次の世代へと受け継がれるのです。
経営が安定している時に検討を始めることが、将来への備えになります。
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