相談事例
2025年11月06日
後継者不在の京都の洋菓子店経営者が理解すべき、M&Aで想定される買い手候補

“味”と“信頼”を次世代へ──京都の洋菓子店が直面する後継者問題
京都市近辺などでは、長年地域に愛されてきた洋菓子店が次々と後継者問題に直面しています。
「お客様はついているのに、後を継ぐ家族がいない」「スタッフに継がせたいが、経営までは難しい」──そんな声が多く聞かれます。
実は今、洋菓子業界でも
M&A(事業の譲渡・承継)という選択肢をとる動きが広がっています。
“廃業”ではなく“継承”として店の味・ブランド・顧客を残すための方法です。
ここでは、
京都の洋菓子店で想定されるM&Aの買い手候補を具体的に解説します。
【この記事でわかること】
・洋菓子業界で進むM&Aの背景
・京都で想定される買い手タイプ
・「味」「人」「ブランド」を守る承継の考え方
なぜ洋菓子店のM&Aが増えているのか
洋菓子業界では、近年原材料費や人件費の上昇が続く一方で、
「地域ブランド」「職人の味」への評価が高まり、既存店の
ブランドごと承継したい買い手が増えています。
特に京都は観光・贈答需要が安定しており、
「地元で愛される個人店」を買収し、製造ノウハウや既存顧客を生かしたい企業が多く存在します。
- 人材不足で新規出店が難しい企業が、既存店を承継して拡大
- 観光地ブランドを背景に、OEM・卸販路を強化したい製菓メーカー
- EC・百貨店販売を狙う企業が、京都ブランドを取得
こうした流れの中で、後継者がいない小規模店でもM&Aの対象になるケースが増えています。
想定される買い手候補の3タイプ
① 同業の製菓会社・洋菓子チェーン(水平統合)
→ 京都・大阪・滋賀の洋菓子企業が、地域ブランドの獲得と製造ライン拡充を目的に買収。
レシピ・職人・ブランドをそのまま生かし、OEM・催事・ECに展開するケースが多い。
② 食品メーカー・カフェ運営企業(垂直統合)
→ カフェ事業やギフト事業を展開する企業が、自社製品開発や店舗展開の強化を狙って買収。
「製造×販売」を一体化し、ブランドコラボを進める動き。
③ 個人パティシエ・職人チームによる承継
→ 独立を志す若手パティシエが、設備・レシピ・顧客基盤を引き継ぐ形でM&Aを活用。
家族経営の温かさを残したまま、世代交代が実現します。
水平統合と垂直統合の違い
| 観点 | 水平統合(同業) | 垂直統合(関連業種) |
|---|
| 目的 | ブランド・店舗数の拡大 | 製造〜販売の一体化 |
| 買い手の狙い | 顧客基盤・職人技術の取得 | 商品開発・カフェ事業への展開 |
| 継続する要素 | 店名・味・スタッフ・製法 | 製造ノウハウ・ブランドイメージ |
京都では、祇園・嵐山・河原町など観光地エリアを中心に、
ブランド重視の垂直統合型が増加傾向です。
一方、地元商圏(山科・長岡京・福知山など)では、
地域密着の水平統合型が中心となっています。
買い手が注目する評価ポイント
- リピート率:常連客多数なら高評価。
- ブランド評価:口コミ評価・SNSフォロワー数・メディア掲載歴。
- 製造体制:職人・スタッフの在籍年数、レシピマニュアルの有無。
- 店舗資産:設備・厨房・立地条件(駅近・商業地)など。
特に京都の洋菓子店は「味と人」に価値があるため、
ブランドの一貫性とスタッフ定着率が評価の分かれ目です。
“売る”ではなく“つなぐ”という発想を
洋菓子店のM&Aは、「味・想い・技術」を未来へつなぐための承継です。
引退を考え始めたタイミングこそ、自店の価値を整理する絶好の機会です。
買い手が求めるのは「利益」だけではなく、
“地域に根ざしたブランド”です。
業績が安定しているうちに譲渡を検討することで、事業承継の道が開けます。
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