

京都の運送業では、トラック会社や物流業者を中心に、後継者不在が深刻な課題となっています。
長年取引先との信頼を築いてきたにもかかわらず、「ドライバーが高齢化」「燃料高が利益を圧迫」「後継者がいない」といった理由から、黒字のまま廃業を選ぶ事例が増えています。
しかし、廃業とM&Aでは結果が大きく異なります。
この記事では、廃業とM&Aの根本的な違いと、判断のタイミングをどう見極めるかを、京都の運送業の実態に即して整理します。
この記事でわかること
・運送業における廃業増加の背景
・M&Aで事業を残す仕組みとメリット
・売上があるうちに動くべき理由
帝国データバンクの調査によると、2024年の道路貨物運送業の倒産は前年比約40%増と過去最多水準に達しました。
倒産だけでなく、事業を閉じる「休廃業・解散」も含めると、運輸・通信分野で700件以上が市場から姿を消しています。
背景には、次のような構造的な要因があります。
これらが重なり、まだ受注がある状態でも「なくなく廃業を」と考える経営者が増えています。
廃業を選んだ場合、取引先や従業員への対応、車両・設備の処分、借入の整理など、実務負担は小さくありません。
また、廃業によって取引関係・雇用・地域物流網が途絶えることは、経営者にとって心理的負担も大きいのではないでしょうか。
特に京都のように地場密着で動く中小運送業では、「取引先から惜しまれながら閉める」ケースが目立ちます。
一方、M&Aを選べば、事業を他社に引き継ぐことで従業員・車両・取引先をそのまま活かすことができます。
近年では、同業他社や物流グループ、倉庫・荷主企業などが買い手になる例も増えています。
実際に、京都府内でも地場運送業者を中堅物流会社が引き継ぐケースが増えています。
買い手にとっても、人材・車両・エリアネットワークを一度に確保できるというメリットがあります。
| 項目 | 廃業 | M&A |
|---|---|---|
| 目的 | 事業を終了させる | 事業を引き継ぎ、継続させる |
| 従業員 | 退職・再就職支援が必要 | 雇用継続 |
| 車両・設備 | 売却・廃棄・リース解約 | 事業資産として引き継がれる |
| 取引先 | 契約終了・供給停止 | 関係継続が可能 |
| 経営者の収益 | 清算後に残余資産があれば残る | 譲渡対価として収入を得られる |
M&Aを検討するうえで最も重要なのは「タイミング」です。
車両が動いており、取引先が安定しているうちに動けば、事業価値は高く評価されます。
逆に、ドライバーが減り、取引が細り始めてからでは買い手がつきにくくなります。
ポイント:
業績が安定しているうちに相談を始めること。
「事業が動いているうちに決断する」ことが、最も良い条件を引き出す近道です。
運送業は単なる輸送ビジネスではなく、地域の物流を支える社会インフラです。
ドライバー・車両・取引先という目に見える資産だけでなく、「顧客からの信用」「従業員の対応力」という無形の価値も引き継ぐことができます。
廃業を選ぶ前に、M&Aという選択肢を検討してみてください。
それが、事業を、そして人を次世代につなぐ最善の方法になるかもしれません。
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