電気工事業・電気工事会社を売却したい方へ|京都のM&Aアドバイザー

電気工事業を長年経営してきた。熟練電気工事士の高齢化、若手採用難、2024年問題、EV・太陽光・オール電化への対応——経営環境は大きく変わっています。後継者もいないなか、このまま廃業を選ぶしかないのか——。このページでは、電気工事業の売却・M&Aで何が評価され、どう進めるかを解説します。


電気工事業の売却が注目される背景

電気工事業は、電気工事業の登録・建設業許可・電気工事士資格など、参入障壁が複数重なる典型的な許可業種です。新規に事業を立ち上げようとすると、登録取得・有資格者確保・取引先開拓・実績積み上げに数年単位の時間が必要になります。このため、既存の登録・資格者・取引先・実績を一体で取得できるM&Aは、参入を目指す企業にとって非常に魅力的です。

加えて、太陽光発電設備・EV充電器設置・オール電化・スマートホームなど、電気工事業への需要は拡大傾向にあります。一方で経営者の高齢化と若手職人の不足は深刻で、事業承継としてのM&Aニーズが急速に増えています。


電気工事業がM&Aで評価されるポイント

①電気工事業の登録・建設業許可

登録電気工事業者の登録、建設業許可(電気工事業)は、保有しているだけで価値ある資産です。特に一般建設業許可から特定建設業許可へ移行している会社、経営事項審査(経審)で一定の点数を持つ会社は、公共工事への入札参加資格として高く評価されます。株式譲渡なら、これらの許可・登録はそのまま継続できます。

②第一種・第二種電気工事士などの有資格者

電気工事士法により、電気工事には有資格者の配置が義務付けられています。第一種電気工事士(自家用電気工作物・600V超)・第二種電気工事士(一般用電気工作物)・主任電気工事士・電気主任技術者など、有資格者の継続雇用は事業継続の絶対条件です。熟練資格者を一体で取得できるM&Aは、買い手にとって大きな価値があります。

③ゼネコン・ハウスメーカー・法人との継続取引

ゼネコン・中堅建設会社・ハウスメーカー・工務店・管理会社・施設運営法人など、長年の継続取引は新規参入者が簡単に築けない資産です。特に特定取引先の認定業者登録・品質管理認定・長期契約を持つ会社は、安定収益の基盤として高く評価されます。

④太陽光・EV充電器・オール電化などの成長分野

太陽光発電設備の設置・メンテナンス、EV充電器の設置工事、オール電化工事、スマートホーム・IoT関連工事などは、今後も需要拡大が見込まれる成長分野です。これらに対応できる技術・施工実績・取引先を持つ会社は、従来型の電気工事会社よりも高い評価を受けます。


M&Aで想定される買い手

  • 同業の電気工事会社:事業エリア拡大・有資格者確保・売上拡大を目指す同業
  • 大手ゼネコン・サブコン:電気工事部門の内製化、地域拠点の拡充
  • 太陽光発電・再エネ事業者:施工部門の内製化、全国展開の拠点拡充
  • EV関連企業・自動車ディーラー:EV充電器設置網の構築
  • 異業種からの参入:建設業・設備業・不動産業・投資ファンドなど

売却で守れるもの

  • 電気工事士・職人の雇用:熟練電気工事士の雇用を守り、築いてきた技術を次世代へ残せる
  • 電気工事業の登録・建設業許可:株式譲渡なら、そのまま継続可能
  • ゼネコン・施主との関係:長年の信頼関係を後継経営者に引き継げる
  • 個人保証の解除:M&A成立時に経営者個人の連帯保証が解除されるケースが多い

京都の電気工事業M&Aの特徴

京都府内の電気工事業は、市内中心部の商業施設・オフィスビル・マンションの改修工事、京都南部(久御山・城陽・宇治)の物流施設・工場の設備工事、そして京都ならではの寺社関連・観光施設・伝統建築の電気工事など、地域特有の需要に支えられています。

特に以下のような特徴を持つ会社は、全国のゼネコン系列や異業種参入企業からの引き合いが強い状況です。

  • 京都市内中心部のオフィス・商業ビル改修工事で実績がある
  • 寺社・町家・文化財関連の電気工事に対応できる
  • 太陽光発電・EV充電器設置など成長分野の実績がある
  • 観光施設・ホテル・旅館の電気設備工事の継続取引がある
  • 経営事項審査(経審)点数が高く、公共工事への参加実績がある

売却の流れ

  • ステップ1:初回相談:決算書・許可証・有資格者構成・主要取引先・進行中の工事案件を整理
  • ステップ2:企業価値の算定:時価純資産+年倍法で想定売却価格を算定
  • ステップ3:買い手候補の探索:秘密保持契約を結び、条件に合う買い手を探索
  • ステップ4:交渉・基本合意:条件を交渉し、基本合意書を締結
  • ステップ5:デューデリジェンス:買い手側による詳細調査(許可・有資格者・進行中工事・取引先契約など)
  • ステップ6:最終契約・決済:最終契約書を締結し、株式譲渡と対価支払が実行

初回相談から成約まで、通常6ヶ月〜1年程度かかります。職人・取引先に知られずに進めることが可能です。


売却時の特有の論点

  • 電気工事業の登録期限の確認:登録電気工事業者の登録は5年ごとの更新が必要。売却時に更新期限が近い場合は、承継時の手続きスケジュールを考慮
  • 建設業許可の業種追加・経審点数:電気通信工事業・管工事業など周辺業種の許可を併せて持っている場合は評価が上がります。経審点数は公共工事入札の重要指標
  • 進行中の工事案件の扱い:売買契約前に、進行中の現場の引き継ぎ計画・瑕疵担保責任の範囲を明確化する必要があります
  • 電気主任技術者の配置義務:自家用電気工作物を扱う現場では電気主任技術者の選任義務があり、継続雇用が事業継続の絶対条件になります
  • 労災・工事保険の承継:請負業特有のリスクカバーとして、労災保険・賠償責任保険・工事保険の承継確認が必須です

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