タクシー会社の売却価格の相場は?M&Aの価格算定を解説【京都】

タクシー会社を売却したい。でも、自社がどのくらいで売れるのか、価格の目安がわからない——。このページでは、タクシー会社のM&A売却価格がどう決まるか、算定の考え方を参考例とともに解説します。


タクシー会社の売却価格の基本:時価純資産+年倍法

小規模なタクシー会社のM&Aでは、売却価格は「時価純資産+のれん(営業利益の2〜3年分)」で算定されることがほとんどです。車両数や売上規模だけで相場が決まるわけではなく、各社の財産状況と収益性、そしてタクシー業特有の許可・ドライバー・車両の状況で金額が大きく変わります。

時価純資産の考え方

貸借対照表の純資産を、時価ベースで評価し直した金額です。タクシー会社では以下の項目が重要になります。

  • 車両の時価評価:稼働中の車両は中古市場での価値で評価します。リース車両は別途契約条件を精査します
  • 営業所・車庫の不動産:自己所有の場合は含み益を加算します
  • 無線機・配車システム:稼働中のシステムは資産として評価されます。最新の配車アプリに対応していれば上乗せ評価
  • 退職給付引当金・未払残業代:簿外債務として控除されるケースがあります
  • 事故・労務リスク:過去の交通事故や労務問題が未解決であれば、負債として評価されることがあります

のれん(年倍法)の考え方

事業を続けることで生まれる将来の収益価値です。直近の営業利益の2〜3倍を目安に算定することが多く、タクシー会社の場合は以下の要素で倍率が変動します。

  • 一般乗用旅客自動車運送事業の許可を保有していること(新規取得が困難な許可のため高く評価されます)
  • 二種免許保有ドライバーを確保・継続雇用できていること
  • 観光業者・法人・病院などとの長期契約があること
  • 事故率・コンプライアンス体制が整っていること
  • 配車アプリへの対応(GO・DiDi・Uberなど)

タクシー会社の売却価格の参考例

【例1】小規模:車両10台程度

営業利益500万円・時価純資産1,500万円・車両10台の会社の場合:

株価の目安は「1,500万円 + 500万円 × 2〜3年 = 2,500万〜3,000万円」程度になります。

【例2】中規模:車両30台程度

営業利益800万円・時価純資産3,000万円・車両30台の会社の場合:

株価の目安は「3,000万円 + 800万円 × 2〜3年 = 4,600万〜5,400万円」程度になります。

【例3】観光・法人契約が強い会社

観光ルートや法人契約が充実している場合、のれん部分が3倍以上で評価されることがあります。京都の観光タクシー会社で、ホテル・旅行会社との専属契約がある場合などは、通常より上振れるケースが多いです。


売却価格を上げる要因・下げる要因

価格が上がる要因

  • 一般乗用旅客自動車運送事業の許可を保有している(事実上必須)
  • 車両数が多く、稼働率が高い
  • 二種免許保有ドライバーが充足しており、継続雇用が見込める
  • 観光・法人・病院送迎などの契約が安定している
  • 配車アプリに対応し、集客が多角化されている
  • 営業区域が京都・大阪・神戸など需要の高い都市部

価格が下がる要因

  • ドライバー不足で稼働率が低い
  • 車両が老朽化している
  • 事故率が高い、労務トラブルを抱えている
  • 燃料費・人件費の上昇で収益が悪化している
  • 配車アプリに未対応

京都のタクシー会社の売却市場

京都はインバウンド・観光需要の回復で、タクシー市場が全国で最も活気のあるエリアの一つです。特に観光ドライバー・観光ルート経験を持つ会社は、全国の大手タクシーグループ・観光関連企業からの引き合いがあります。

一方、ドライバー不足は京都でも深刻で、二種免許保有者の高齢化が進んでいます。この状況は買い手側も同じため、「ドライバーごと取得できる」点がM&Aの大きな魅力になっています。


よくある質問

Q. 相場より高く売るにはどうすればいいですか?

法人契約・観光契約などの収益源を安定させること、事故・労務トラブルを解消すること、配車アプリへの対応を進めることが価格アップにつながります。また、売却まで2〜3年の準備期間を取れるなら、これらの施策を実行する時間が確保できます。

Q. 赤字でも売却できますか?

赤字でも許可の価値があれば売却可能です。のれん部分はゼロまたはマイナスになりますが、時価純資産部分(車両・不動産など)は評価されます。許可そのものの希少性が高いため、業績が振るわなくても買い手が見つかるケースが多い業種です。


売却準備で経営者ができること

売却を決めてから実際に動き出すまでの間に、経営者自身ができる準備があります。これらの準備を整えておくことで、売却価格が上がる可能性があります。

  • 決算書・財務資料の整理:直近3期分の決算書・税務申告書・試算表を整理しておく
  • 許可証・営業関連書類の整理:事業許可証・運輸局への届出書類・車両登録証を揃える
  • ドライバーの雇用状態の明確化:雇用形態・労働条件・労災保険加入状況を一覧化
  • 契約先リストの作成:法人契約・観光契約・病院送迎契約などの契約書を整理
  • 事故・労務問題の解消:未解決の案件があれば、できる範囲で解決しておく
  • 配車システムの導入検討:未対応なら、配車アプリへの加入を検討する

これらの準備は売却の2〜3年前から始めると余裕を持って進められます。もちろん、準備期間が取れない場合でも、現状のままで売却可能です。


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