福祉用具レンタル事業(介護用品貸与事業)は、M&Aで高く評価される業種のひとつです。毎月安定した収入が入るストック型ビジネスであることが、買い手から評価される最大の理由です。
後継者がいない、体力的に続けるのが難しい——そう感じているなら、廃業を決める前にM&Aという選択肢を知っておいてください。
福祉用具レンタル事業がM&Aで評価される理由
①ストック収益の安定性
介護保険の適用を受けた利用者から、毎月一定の収入が入ります。単発の売上ではなく継続収入なので、将来の収益予測が立てやすく、買い手から高く評価されます。
②ケアマネジャーとの信頼関係
地域のケアマネジャーとの長年の関係は、競合他社が簡単に代替できない参入障壁です。この関係性が「のれん」として売却価格に反映されます。
③介護保険の指定事業者としての法的価値
福祉用具貸与の指定を新規取得するには、人員基準・設備基準・運営基準を満たす必要があります。既存の指定事業者ごと引き継げるM&Aは、買い手にとって時間とコストの節約になります。
④高齢化で需要が増加する成長市場
日本の高齢化は今後も続きます。福祉用具レンタル事業の市場規模は拡大傾向にあり、成長期待が高い業種として買い手の関心が集まっています。
売却価格の相場と決まり方
福祉用具レンタル事業の売却価格は、主に以下の要素で決まります。
- 月次収益(ストック収益):月次の安定収入が高いほど高評価。年間収益の1〜3倍が目安
- 利用者数・稼働率:利用者が多く、稼働中の機器数が多いほど評価が高い
- ケアマネジャーとの取引関係:紹介ルートが太いほど高評価
- 在庫(福祉用具)の状態:稼働中の在庫は「収益を生む資産」として評価される
- スタッフの人材:福祉用具専門相談員などの有資格者の数
廃業よりM&Aが有利な理由
廃業を選ぶと、在庫の福祉用具の処分費・倉庫の解約費・原状回復費が発生します。手元に残る金額はほぼゼロ、場合によってはマイナスになります。
M&Aなら、稼働中の収益資産として適正に評価され、売却対価を受け取ることができます。また、利用者の方が引き続きサービスを受けられること、スタッフの雇用が守られることも大きな違いです。
M&Aで想定される買い手
- 介護事業を拡大したい法人:デイサービス・訪問介護との相乗効果を狙った買収
- 同業の福祉用具レンタル会社:エリア拡大・利用者基盤の拡大
- 医療法人・社会福祉法人:地域包括ケアの一環として取得
- 異業種からの参入企業:介護分野への新規参入
売却の流れ
- 相談・秘密保持契約:会社名・事業所名は出しません
- 企業価値の算定:月次収益・利用者数・在庫・スタッフをもとに算定
- 買い手候補の探索:介護法人・同業・異業種等を対象に探します
- 交渉・条件の調整:価格・雇用・利用者への影響・引継ぎ期間を調整
- 行政への届出・最終契約:指定の変更手続きも含めて対応します
京都でのM&Aの特徴:京都市は高齢化率の上昇とともに、福祉用具レンタルへの需要が拡大しています。地域の介護事業者・ケアマネジャーとの連携が深い事業所は、京都エリアの買い手から安定した収益基盤として評価されます。
「売ると決めたわけではない」という段階でも構いません。 会社がいくらになるのか、廃業と売却どちらが得なのか——そういった入口でも、お話をお聞きします。 一人で抱えているより、一度ご相談いただく方が、気持ちが楽になることがあります。
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