居酒屋・バー・スナックを長年やってきた。でも体がきつくなってきた。息子は継ぐ気がない。常連のお客さんのことを思うと、廃業するのも心苦しい——そう感じているなら、M&Aという選択肢を知っておいてください。
居酒屋・バー・スナックはM&Aの対象になるか
結論から言えば、なります。売上規模が小さくても、立地・内装・常連客・屋号に価値があれば買い手がつくケースがあります。特に居抜きで引き継げる物件は、買い手にとって開業コストを大幅に抑えられるため、需要があります。
ただし、オーナーの人柄や接客スタイルに依存した店ほど、引き継ぎが難しくなります。「自分がいないと成立しない店」は評価が下がりやすい。逆に言えば、スタッフが育っていてオーナー不在でも回る体制の店は、高く評価されます。
廃業との違い
廃業を選んだ場合、厨房設備・什器・内装の撤去費用が発生します。居抜き物件として次のテナントが見つかれば原状回復は免れる場合もありますが、確実ではありません。長年の常連客との関係も、そこで終わりになります。
M&Aを選んだ場合、設備・内装・屋号・常連客との関係を次のオーナーに渡せます。売却対価を受け取ることができ、場合によってはスタッフの雇用も守れます。
京都の飲食店M&Aの特徴
京都は観光客・インバウンド需要が高く、飲食店への参入を考える買い手が全国から集まりやすい地域です。特に祇園・木屋町・先斗町・河原町エリアの物件は立地の希少性が高く、居抜き条件での引き継ぎを希望する買い手候補が見つかりやすい傾向があります。
一方、京都の飲食業界は地縁・人脈が強く、「常連客がどれだけ残るか」が評価に大きく影響します。引き継ぎ後もしばらく前オーナーが顔を出すなど、丁寧な移行期間を設けることで成約につながりやすくなります。
居酒屋・バー・スナックのM&Aで評価されるポイント
①立地と賃貸条件
繁華街・駅近・観光エリアに近い物件は立地価値が高く評価されます。賃料が相場並みであれば、買い手が引き継ぎやすくなります。逆に賃料が高すぎる物件は収益見込みが立てにくく、評価が下がります。
②内装・設備の状態
居抜きで引き継げることが最大の価値です。厨房設備・カウンター・照明・音響など、そのまま使える状態であれば買い手の初期投資が大幅に減ります。老朽化が著しい場合は価格交渉の対象になりますが、撤去するよりM&Aの方が多くの場合で有利です。
③売上・利益の実績
月次の売上・原価・人件費・家賃の数字が明確であるほど、買い手は収益見込みを立てやすくなります。帳簿が整っていない場合でも、通帳・レジの記録などで実態を確認できれば評価は可能です。
④酒類販売免許・深夜営業許可
酒類販売免許や深夜酒類提供飲食店営業許可は、新規取得に時間と手続きが必要です。既存の許可がそのまま引き継げる(または買い手が新規取得しやすい状況である)ことは、M&Aの価値を高める要素になります。
スナック・カラオケバーの場合
スナックやカラオケバーは、ママ・マスターの人柄に依存した業態が多く、M&Aが難しいと思われがちです。しかし設備・内装・什器が充実していれば、業態転換を前提とした買い手(居酒屋・バーへの転換など)が現れるケースがあります。
「この業態のまま売る」にこだわらず、設備・物件の価値として売るという視点を持つことで、選択肢が広がります。
動くタイミングについて
飲食店のM&Aで評価が高くなるのは、売上が安定しているときです。赤字が続いたあとでは買い手がつきにくくなります。「もう少し頑張ってから」と思っているうちに体力的に限界になってから相談に来る経営者が多いのが現実です。
まだどうするか決めていない段階でも、まず話だけ聞いてみることをお勧めします。相談料は無料です。
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まずはご相談ください
「売ると決めたわけではない」という段階でも構いません。会社がいくらになるのか、廃業と売却どちらが得なのか——そういった入口でも、お話をお聞きします。
一人で抱えているより、一度ご相談いただく方が、気持ちが楽になることがあります。
ご相談を、代表の吾郷が直接お受けします。


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