会社は黒字です。取引先も安定しています。従業員も辞めていません。
それでも、限界が見えた瞬間がありました。
そういう経営者が、一人で何年も抱えたまま、相談に来ます。
「黒字なのに」という言葉の重さ
「うちは黒字なんです。だからこそ、誰にも言えなくて」
最初の面談で、そう切り出す社長が少なくありません。
誰かに話したくても、話せない理由があります。
検討していることが従業員の耳に入ったら、動揺させてしまう。取引先に知れたら、関係が変わるかもしれない。まだ何も決めていないのに、動き出すことへの後ろめたさもある。
だから一人で抱えたまま、何年も経っていきます。
動き出すきっかけは、静かにやってきます
「健康診断の結果を見た日に、決めました」と話してくれた社長がいました。数字が悪かったわけではありません。ただ、父親が60代で突然倒れたことを思い出したと言っていました。あのとき父は何も準備していなかった。会社のことも、取引先のことも、従業員のことも。残された家族と従業員がどれだけ大変だったか、自分はよく知っている。
自分が倒れる前に、どうにかしなければ。
そう気づいた日から、動き始めました。
「従業員に申し訳ない」という孤独
「従業員に申し訳なくて」という言葉も、よく聞きます。
後継者がいない。廃業したら、あの人たちの働く場所がなくなる。でもそれを誰かに相談すれば、会社のことが外に漏れるかもしれない。だから一人で抱えてきた。
これは弱さではありません。長年、従業員のことを本気で考えてきた経営者だからこそ感じる、当然の重さだと思っています。
黒字のうちに動くことが、従業員を守ります
会社の価値は、元気なうちにあります。
長年かけて積み上げてきた取引先、定着した従業員、信頼と実績。それが買い手にとっての価値になるのは今です。赤字になってから慌てても、選択肢は狭くなります。経営者の体が動かなくなってからでは、交渉の余地も限られます。
従業員を守りたいなら、今動く方がいい。黒字のうちに決断することは、逃げでも弱さでもありません。先を見て、守るべきものを守るための決断です。
一人で悩み続けるより、一度話してみてください
「こんな段階で相談していいのか」と思っている段階が、一番いいタイミングです。
誰かに話すことで、自分が本当に何を心配しているのかが整理されることがあります。一人で抱えてきた孤独も、少し軽くなることがあります。
京都府内の経営者からのご相談を、代表の吾郷が直接お受けします。秘密は厳守します。お名前も不要です。


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