「廃業しようとしていたが、保証の問題が残ると言われて悩んでいる」——そういった経営者からの相談が増えています。廃業とM&Aを比較したとき、経営者保証の観点からM&Aが有利なケースは少なくありません。
廃業したときの経営者保証はどうなるか
廃業すると、会社の資産(在庫・設備・不動産等)を処分して銀行への借入を返済します。しかし資産の処分価格が借入残高を下回る場合、残った債務は経営者個人が返済し続けなければなりません。保証は会社がなくなっても消えません。
特に設備が老朽化していたり不動産に価値がなかったりする場合、廃業しても保証問題が残り、経営者が個人資産(自宅・預金)を失うリスクがあります。
M&Aなら保証から解放される可能性がある
①売却価格で借入を完済できるケース
事業に収益力があれば、廃業して資産を処分するより高い価格で売却できます。売却対価で借入を完済すれば、保証から完全に解放されます。廃業では得られなかった「保証からの解放」がM&Aで実現します。
②買い手に保証を引き継いでもらえるケース
M&Aの交渉の中で、買い手が新たに保証人になることで、売り手の保証が解除されるケースがあります。経営者保証ガイドラインの改訂(2023年)により、事業承継・M&Aでの保証解除が推進されており、銀行も以前より応じやすくなっています。
廃業とM&A、保証の観点での比較
廃業の場合:資産処分価格が借入残高を下回れば残債が残る。保証は消えない場合がある。
M&Aの場合:売却価格が借入残高を上回れば完済できる。買い手への引き継ぎ交渉で解除できる場合がある。事業が継続するため従業員の雇用も守れる。
まず売却価格と借入残高を比べることが大事
「廃業しかないと思っていたが、M&Aを検討してみたい」という段階でも構いません。まず財務諸表を見せていただければ、売却価格の目安・借入残高との差・保証解除の可能性をお伝えできます。廃業を決める前に、一度ご相談ください。
「売ると決めたわけではない」という段階でも構いません。
会社がいくらになるのか、廃業と売却どちらが得なのか——そういった入口でも、お話をお聞きします。
一人で抱えているより、一度ご相談いただく方が、気持ちが楽になることがあります。
あわせて読まれています
ご相談を、代表の吾郷が直接お受けします。


コメント